2023年2月

本のこと

想像のための補助線

『宣告』(加賀乙彦著)  訃報に接し、初めて手に取った。加賀乙彦さん著『宣告』(上中下巻、1979年、新潮文庫)。交流があった実在の死刑囚をモデルに拘置所医官を務めた精神科医・小説家が書いた長編小説だ。テーマの重さとリア […]

学校教育

不登校の価値

 「日本の教育は素晴らしいと思う。でも、僕には合わなかった」―。神奈川県鎌倉市が行っている不登校児童・生徒支援策「ウルトラ・プログラム」の2022年度の取り組みを振り返る「インパクトデイ」がこのほど市内で開かれ、かつて不 […]

本のこと

唯一無二

 2月1日の朝日新聞朝刊に眼を射た記事があった。続けて2回読んだ。尊敬する同世代のノンフィクション作家、佐々涼子さん(54)が悪性脳腫瘍と診断され、闘病しているという。佐々さんのツイッターで確認した。最新刊『ボーダー 移 […]

本のこと

システムを暴け

『その名を暴け #Me Tooに火をつけたジャーナリストたちの闘い』(ジョディ・カンター、ミーガン・トゥーイー)  映像化される前に原作本を読むようにしている。今回は珍しく後先が逆になった。が、映画では短い時間に情報量が […]

日々のこと

断酒体験記(下)

 飲酒に伴う不快な身体症状が大幅に緩和したことは、体験記(上)で少し触れた。相変わらず毎晩のように中途覚醒はあるが、その後再び眠りにつくことができるようになった。飲酒すると寝つきはいいのだが、睡眠の質を大きく損なっていた […]