2023年9月

日々のこと

律義な花

 今日は十五夜、中秋の名月は見られただろうか。記者の住む横浜の夜は雨のち曇り。夜半に雲間からのぞく青白い月を眺めた。  やっと秋を感じるようになってきたものの、日中の体感は晩夏。短パンTシャツで過ごしている。月餅や焼き芋 […]

学校教育

暑さは夏を奪った

 「暑さは子どもたちから夏を奪いました」。こう残念がるのは、横浜市南部にある市立六浦小学校の尾上伸一校長だ。史上最も暑かった今夏。熱中症警戒アラートが頻繁に発令され、夏休み期間中の学校に設置されている「放課後キッズクラブ […]

本のこと

時代小説という形式

『木挽町のあだ討ち』(永井紗耶子著)  永井紗耶子さん著『木挽町のあだ討ち』(新潮社、2023年1月)を読んだ。木挽町は現在の歌舞伎座がある東銀座あたり。記者が毎日のようにとおっている場所だった。歴史的な場にいるようでわ […]

本のこと

『ぼんぼん彩句』(宮部みゆき著)  手練れの作家はたくさんいる。この人もその一人だ。記者が本を手に取ったのは随分と久しぶりである。「定年後に」と最近興味を持っている俳句に関するものだったので読んでみた。想像していた内容と […]

本のこと

作家の業

『くもをさがす』(西加奈子著)  語学留学先のカナダ・バンクーバーで乳がんに罹った人気作家、西加奈子さんが発覚から寛解までの8カ月を記した話題のノンフィクションである。『くもをさがす』(河出書房新社、2023年4月)だ。 […]