『生殖記』(朝井リョウ著) 好きな作家かと問われれば、そうでもない。でも、ついつい読んでしまう。前著『正欲』から続く実験的な野心作だった。朝井リョウさん著『生殖記』(小学館、24年10月)だ。前著からのテーマである多様 […]
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『生殖記』(朝井リョウ著) 好きな作家かと問われれば、そうでもない。でも、ついつい読んでしまう。前著『正欲』から続く実験的な野心作だった。朝井リョウさん著『生殖記』(小学館、24年10月)だ。前著からのテーマである多様 […]
『庭仕事の愉しみ』(ヘルマン・ヘッセ著) ヘルマン・ヘッセ著『庭仕事の愉しみ』(1996年6月、草思社)を読んだ。子どもの頃『車輪の下』は読んだのだが、内容はほとんど覚えていない。今頃になって手に取ったのは、ヘッセがメ […]
『ハヤブサ消防団』(池井戸潤著) 池井戸潤さん著『ハヤブサ消防団』(2022年9月、集英社)を開くと、本のそで、登場人物を紹介する欄に怪しげな新興宗教の名前が出てくる。紹介文の「やがてのどかな集落でひそかに進行していた […]
『さむけ』(ロス・マクドナルド著) このところ、『ぼくのミステリ・マップ』で田村隆一さんが勧める海外作品をずっと読んできた。世界最初のミステリーとされる『モルグ街の殺人』からハードボイルドまで。ミステリーツアーだ。再読 […]
9日に亡くなったという訃報に接し、自宅と職場近くの大型書店に行ってみた。追悼企画で著書が平積みになっているかと思った。そんなことは全くなかった。在庫も自宅近くの書店に1冊あるだけ。新聞各紙が代表作と取り上げる『ジャッカ […]