『宿命の子 安倍晋三政権クロニクル』(船橋洋一著) 第2次安倍晋三政権(2012~20年)を検証した、船橋洋一さん著『宿命の子 安倍晋三政権クロニクル』(24年10月、文藝春秋)は、上下巻全約1200ページ。読み応えが […]
本のこと
リアルな臨場感
『ディープ・スロート 大統領を葬った男』(ボブ・ウッドワード著) 2005年の公表当時は、大きなニュースとなったのを覚えている。これまで読んでいなかったのが自分でも不思議だ。ボブ・ウッドワードさん著『ディープ・スロート […]
子どもの日に奇譚集
『花まんま』(朱川湊人著) 映画化を機に前情報を一切持たずに読んでみた。タイトルの意味さえ不明なまま。朱川湊人さん著『花まんま』(2005年4月、文藝春秋)である。直木賞受賞作に外れはないはずと。読後、初めて読む作家で […]
現実はホラー
『キングの身代金』(エド・マクベイン著) 「木に登るんだ。(中略)そうすれば向こうからはこっちが見えないんだから、何でもこっちの思いのままだ。向こうが何をやろうとしているか分かったら、ガツンと一発くらわしてやれ。パッと […]
インナーチャイルドとの対話
『きみの話を聞かせてくれよ』(村上雅郁著) 子どもの頃は気持ちを表現する力に欠ける。多少力がついた頃にはその気持ちを忘れている。感性は鈍り、関心は薄れる。結局、その頃の感情は言語化されないまま置き去りにされる。時々、子 […]
きょうのジョー
『ちばてつやとジョーの闘いと青春の1954日』(ちばてつや、豊福きこう著) よく行く図書館に置いてあった無料の本のカタログ「先輩の本棚」で大手書店の編集者が紹介していた。「仕事にやる気が出ないとき、これを読んで奮い立た […]
老いは難しい
『老いを読む 老いを書く』(酒井順子著) 目下の記者の最大の関心事は「定年」。転機に備えヒントを得ようと、やみくもに本を読み漁ってきたが、「老い」に関する名著をリスト化し、的確な解説もしてくれるガイド的な本が出版された […]
身近なストレッチゾーン
『バリ山行』(松永K三蔵著) 「そこに山があるからだ」―。エベレストで命を落としたイギリスの登山家ジョージ・マロリーが山に登る理由を聞かれて答えた言葉だ。分かったような、けむに巻かれたような。いや、全く分からない。 […]
学力と体験とAIと
『学力喪失―認知科学による回復への道筋』今井むつみ著 学術論文のようでけっして読みやすいとは言えないが、とても興味深い。乳幼児の頃は驚異的な「学ぶ力」で言語という巨大で抽象的な記号の体系を習得できるのに、なぜ学校では学 […]
ネット活用法
『54歳おひとりさま。古い団地で見つけた私らしい暮らし』(きんの著) 前回、メンタルの整え方などについて書かれた本を紹介したが、同様のやり方をしっかり実践している人がいた。『54歳おひとりさま。古い団地で見つけた私らし […]