本のこと

本のこと

文体

『かか』(宇佐見りん著)『推し、燃ゆ』(同)  〈そいはするんとうーちゃんの白いゆびのあいだを抜けてゆきました。〉 宇佐見りんさんのデビュー作『かか』(2019年11月、文芸賞・三島由紀夫賞受賞)冒頭の一文だ。「かか語」 […]

本のこと

物語の世界観

『池袋ウエストゲートパークⅩⅧ ペットショップ無惨』(石田衣良著)  新刊が出るとつい読んでしまう。確か村上春樹さんがエド・マクベイン著『87分署』シリーズについて、こう書いていた気がする(間違っていたらごめんなさい)。 […]

本のこと

メンタル本

『セルフケアの道具箱 ストレスと上手につきあう100のワーク』(伊藤絵美著)  メンタル本。そんなジャンル名があることを初めて知った。今年はそれらを何冊か読んだ。記者自身、メンタルの不調に陥り、何とかそこから抜け出そうと […]

本のこと

いつの時代のどこの国?

『ボーダー 移民と難民』佐々涼子著  〈国のはざまで苦境に陥る人たちのことを何も知らなかったし、知ろうともしなかった。〉  日本語教師をしていた経験のあるノンフィクションライターの佐々涼子さんは新著『ボーダー 移民と難民 […]

本のこと

ジャーナリストたち

『原民喜 死と愛と孤独の肖像』(梯久美子著)  前回紹介した『狂う人「死の棘」の妻・島尾ミホ』に続き、梯久美子さんの『原民喜 死と愛と孤独の肖像』(岩波新書、2018年7月)を読んだ。島尾敏雄と原民喜。ほぼ同じ時代を生き […]

学校教育

問いを立てる

『狂う人「死の棘」の妻・島尾ミホ』(梯久美子著)  夫の情事が記された日記を見て狂乱する妻。その修羅を描いた島尾敏雄著『死の棘』。膨大な未公開資料を読み解き、直接・間接の取材を重ねた結晶が、梯久美子さん著『狂う人「死の棘 […]

学校教育

テツの眼力

『サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する』(梯久美子著)  本を1冊読むと、その中に出てくる本や参考文献を芋づる式に読みたくなる。人に紹介されることもある。すると、なかなか新しい分野の本を手に取れなくなる。  ずっと読み […]

学校教育

ギフテッドを育てる

『学校の枠をはずした 東京大学「異才発掘プロジェクト」の実験、凸凹な子どもたちへの50のミッション』(東京大学先端科学技術研究センター 中邑研究室編、どく社、2021年)  記者も参加してみたい、というのが率直な感想だ。 […]

本のこと

20世紀のメタバース

『パプリカ』筒井康隆著  筒井康隆著『パプリカ』(新潮文庫、1993年)を読んだ。長男が「アニメ(2006年)は面白かったよ」と教えてくれた。映像化された作品を見る前に必ず原作を読むようにしている。  中学生の頃、星新一 […]

日々のこと

ジョギングの楽しみ

『空の名前』高橋健司著  先週末の横浜マラソン以来、1週間ぶりのジョギング。レースまでは完走するための体づくりが最大の課題だが、レースが終わった今は解放感いっぱいのファンラン。  ジョギングの際の楽しみの一つが空を見上げ […]