本のこと

日々のこと

ノンフィクション俳句

『世界一わかりやすい俳句の授業』(夏井いつき著)  このところ俳句にはまっている。入門書を何冊か読んだ。面白い。作るのも、読み解くのも。一番役に立ったのは夏井いつきさん著『世界一わかりやすい俳句の授業』(PHP研究所、2 […]

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生還者の教え

『フランクル心理学入門』(諸富祥彦著)  メンタルの不調に陥ってから今まで、なぜここにたどり着かなかったのだろう。これまでも辛いときには何度も『夜と霧』を読んで自分を励ましてきたのに。きっとルポルタージュ、人生論として読 […]

本のこと

五感に迫る

『敗者たちの季節』(あさのあつこ著)  本はほとんど図書館で借りている。予約した本は順番待ちだ。返却のついでに書棚を眺める。気になった1冊を手に取る。至福である。目についたのは、あさのあつこさん著『敗者たちの季節』(角川 […]

本のこと

違和感と報道の行方

『ある行旅死亡人の物語』(武田惇志・伊藤亜衣著)  若い同業者が書いたルポルタージュ。『ある行旅死亡人の物語』(武田惇志・伊藤亜衣著、2022年11月、毎日新聞出版)を読んだ。新聞広告で何度も目にしていた本を手に取った。 […]

本のこと

取材と観察

『カモナマイハウス』(重松清著)  定年間近、介護、横浜南部にある実家の空き家化、夢を追う長男の将来…。少しずつずれながら、テーマや設定が似ているのだ。記者のマイハウスと。重松清さん著『カモナマイハウス』(中央公論新社、 […]

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余白で遊ぶ

『怖い俳句』(倉阪鬼一郎著)  同じ文章でも、普段自分の書いている報道記事とこんなに違う世界があるのか、と倉阪鬼一郎さんの『怖い俳句』(幻冬舎新書、2012年7月)を読んで驚いた。記事もコンパクトさは大事なポイントだが一 […]

本のこと

神の教えは…

『証し 日本のキリスト者』(最相葉月著)  最相葉月さんは、次回作を常に期待してしまうノンフィクション作家である。寡作でもある。力作の絶対音感、星新一、セラピストときて、次は何をテーマに選ぶのだろうと思っていたら、『証し […]

本のこと

時代小説という形式

『木挽町のあだ討ち』(永井紗耶子著)  永井紗耶子さん著『木挽町のあだ討ち』(新潮社、2023年1月)を読んだ。木挽町は現在の歌舞伎座がある東銀座あたり。記者が毎日のようにとおっている場所だった。歴史的な場にいるようでわ […]

本のこと

『ぼんぼん彩句』(宮部みゆき著)  手練れの作家はたくさんいる。この人もその一人だ。記者が本を手に取ったのは随分と久しぶりである。「定年後に」と最近興味を持っている俳句に関するものだったので読んでみた。想像していた内容と […]

本のこと

作家の業

『くもをさがす』(西加奈子著)  語学留学先のカナダ・バンクーバーで乳がんに罹った人気作家、西加奈子さんが発覚から寛解までの8カ月を記した話題のノンフィクションである。『くもをさがす』(河出書房新社、2023年4月)だ。 […]