『続窓ぎわのトットちゃん』(黒柳徹子著) 40年以上前に『窓ぎわのトットちゃん』を読んだときは、トモエ学園の個性を重視する自由な教育内容が印象に残った。公開中の同名アニメ映画を観に行った。 書籍は、いわさきちひろさん […]
本のこと
異空間生む化学反応
『その世とこの世』(谷川俊太郎・ブレイディみかこ著) 詩人が「この世とあの世のあわいに/その世はある」と描けば、「地べたのライター」が「脳をアップロードしてデータとして生きるトランスヒューマン」というもう一つの「その世 […]
教育という呪縛
『母という呪縛 娘という牢獄』(齊藤彩著) 子として、または親として、多くの人が聞き、口にしてきた。子を思い、良かれと思って。「勉強しなさい」。それが行き過ぎると、「教育虐待」になる。虐待かどうかの線引きは無い。齊藤彩 […]
「体験てぇもんが生きてくる」
『今日も寄席に行きたくなって』(南沢奈央著) 女優で南亭市にゃおの高座名を持つ南沢奈央さんの『今日も寄席に行きたくなって』(2023年10月、新潮社)を読んだ。いつまでも落語初心者のままの記者にとって、落語の魅力を再確 […]
「チェンジ」の爽快
『わたしに会いたい』(西加奈子著) 今年最初の1冊は、主に女性の身体や性にまつわる短編集『わたしに会いたい』(2023年11月、集英社)。コロナ渦にあって著者である西加奈子さん自身の乳がん発覚と治療を綴ったノンフィクシ […]
自死のリアリティ
『蜩ノ記』(葉室麟著) ここかしこに散りばめられた地雷、がんじがらめの人間関係。遍在する切腹の機会。幾つ命があっても足りない。武士は大変だ。それが、葉室麟さん著『蜩ノ記』(2011年10月、祥伝社)を読み始めての感想だ […]
浄化の受け皿
『リスペクト』(ブレイディみかこ著) ブレイディみかこさんの『リスペクト』(筑摩書房、2023年8月)を読んだ。ロンドン五輪後の2014年、同市が行ったソーシャル・クレンジング(地域社会の浄化)で住居を失ったシングルマ […]
死の風景
『夜明けを待つ』(佐々涼子著) 黒々とした厚い雲の隙間からわずかにのぞく太陽が空に光のグラデーションをつくる。夜明けを待つ―。自分の死と向き合うとはそんな気持ちなのだろうか。表紙の写真のような心象風景が広がるのだろうか […]
男って…
『ファーストラヴ』(島本理生著) 父親を殺害した女子大生と、その動機や真相に迫ろうとする臨床心理士。本の紹介文を読めば、性的虐待がテーマの心理ミステリーだろう想像がつく。が、読者の想像を超えないと小説として成立しない。 […]
ホラー小説
『定年オヤジ改造計画』垣谷美雨著 帯には「長寿時代を生き抜くヒントが詰まった『定年小説』の傑作」とある。ユーモア小説だと思っていた。前回エッセイを紹介した垣谷美雨さんの小説『定年オヤジ改造計画』(2020年9月、祥伝社 […]