2023年11月

本のこと

ホラー小説

『定年オヤジ改造計画』垣谷美雨著  帯には「長寿時代を生き抜くヒントが詰まった『定年小説』の傑作」とある。ユーモア小説だと思っていた。前回エッセイを紹介した垣谷美雨さんの小説『定年オヤジ改造計画』(2020年9月、祥伝社 […]

本のこと

まだまだ惑い中

『行きつ戻りつ死ぬまで思案中』(垣谷美雨著)  垣谷美雨さんのエッセイ『行きつ戻りつ死ぬまで思案中』(2023年4月、双葉社)を読んだ。垣谷さんは小説家だが氏の小説を読んだことはない。作家として成功しながら、記者と同じよ […]

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読者の想像力

『火車』(宮部みゆき著)  宮部みゆきさん著『火車』(新潮文庫)は1992年7月の作品。当時、記者は社会人2年目。1年間の内勤を経てちょうど現場に出た年だ。  休職中の刑事が、遠縁の男性の婚約者を捜すストーリー。婚約者は […]

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子ども食堂の原動力

『池袋ウエストゲートパークⅤⅣⅤ 神の呪われた子』(石田衣良著)  このブログで『池袋ウエストゲートパーク(IWGP)』について書いたのは、今年の1月だった。気がつくと、ブログを始めてから1年以上過ぎていた。IWGPファ […]

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制約が生んだ友情物語

『まいまいつぶろ』(村木嵐著)  口のきけない徳川9代将軍家重と、仕える大岡忠光の主従を超えた友情物語である。村木嵐さん著『まいまいつぶろ』(幻冬舎、2023年5月)だ。どこまでが事実でどこからがフィクションか分からない […]

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続・青春の書

『太郎の嫁の物語』(三浦暁子著)  NHKでドラマ化された曽野綾子さんの小説『太郎物語』。主人公のモデルである太郎さんのその後について、妻の三浦暁子さんが書いた『太郎の嫁の物語』(ビジネス社、2023年7月)を読んだ。太 […]