『モダン』(原田マハ著) 原田マハさん著『モダン』(2015年4月、文藝春秋)は、モダンアートをテーマにした短編集だ。原田さんのアート小説は目の前に風景が広がる。日常とは異なる別世界にすぐに入り込めるのがいい。本書は、 […]
musibosi
実用書兼日記文学
『介護未満の父に起きたこと』(ジェーン・スー著) 深刻にならないように、ユーモラスに書いてあるのだが、全く笑えない。ジェーン・スーさん著『介護未満の父に起きたこと』(2025年8月、新潮新書)である。スーさんのお父様の […]
不透明さが煽る恐怖
『BLACK BOX DIARIES』(伊藤詩織監督) 多くの映画はつくりものだから安心して見ていられる。実話を元にしていても、どんな惨い場面でも、現実を加工してあるから。しかし、この映画は違った。つくりものでない生の […]
That’s Entertainment !
『百舌落とし』(逢坂剛著) 学生時代に『カディスの赤い星』など著者のスペインものをむさぼるように読んだ。「逢坂剛さんと言えばスペインだ」と勝手に決め付け、著者の他の作品は受け付けなかった。そんな意固地なゼロヒャク思考も […]
圧倒
『透析を止めた日』(堀川惠子著) これまでの著書を読んで、ライターとしての堀川惠子さんを尊敬していた。だが、理解が浅かった。ライターとしての矜持、覚悟、他者への心遣い…。『透析を止めた日』(2024年11月、講談社)の […]
未読の幸運
『ギャルトン事件』(ロス・マクドナルド著) ミステリーツアーの2巡目である。1巡目で気に入った作家の別の本を読み始めた。20年前に失踪した名家の息子を捜す探偵リュー・アーチャー。ロス・マクドナルド著『ギャルトン事件』( […]
俺だ
『コンビニ人間』(村田沙耶香著) 村田沙耶香さん著『コンビニ人間』(文藝春秋、2016年7月)の主人公の古倉さんは俺だ、と思った。死んでいる野鳥を焼き鳥にして食べようとは思わない。スコップで頭を殴ってけんかの仲裁をした […]
光食主義者?
『菜食主義者』(ハン・ガン著) 2024年ノーベル文学賞作家、韓国のハン・ガンさんの『菜食主義者』(2011年4月、クオン)を読んだ。ごく平凡な女性ヨンヘが奇妙な夢を見てから、肉を食べられなくなり病的にやせ細っていく。 […]
年齢と実力と
先週末26日、恒例の横浜マラソンを走った。酷暑でも早朝に練習してきた。サブ5(5時間切り)を意識していた。 レースは冷たい雨が降りしきる中始まった。身体が冷えないよう100均で買ったポンチョを被った。1時間も走ると断 […]
戦後80年は終わらない
『ミス・サンシャイン』(吉田修一著) 吉田修一さんの『国宝』を読んだ流れで、たまたま手に取ったのが同じ著者のこの本『ミス・サンシャイン』(文藝春秋、2022年1月)だった。以前にも書いたが、芥川賞受賞作に馴染めず、半ば […]






