『定年後のリアル』(勢古浩爾著) 文庫本裏表紙の内容説明には「(定年後を)のほほんと生きていくための一冊」とある。待ってましたと飛びついた。勢古浩爾さん著『定年後のリアル』(草思社文庫、13年8月)だ。メディアは「人生 […]
musibosi
「決定版」マイナス
『宿命の子 安倍晋三政権クロニクル』(船橋洋一著) 第2次安倍晋三政権(2012~20年)を検証した、船橋洋一さん著『宿命の子 安倍晋三政権クロニクル』(24年10月、文藝春秋)は、上下巻全約1200ページ。読み応えが […]
リアルな臨場感
『ディープ・スロート 大統領を葬った男』(ボブ・ウッドワード著) 2005年の公表当時は、大きなニュースとなったのを覚えている。これまで読んでいなかったのが自分でも不思議だ。ボブ・ウッドワードさん著『ディープ・スロート […]
子どもの日に奇譚集
『花まんま』(朱川湊人著) 映画化を機に前情報を一切持たずに読んでみた。タイトルの意味さえ不明なまま。朱川湊人さん著『花まんま』(2005年4月、文藝春秋)である。直木賞受賞作に外れはないはずと。読後、初めて読む作家で […]
現実はホラー
『キングの身代金』(エド・マクベイン著) 「木に登るんだ。(中略)そうすれば向こうからはこっちが見えないんだから、何でもこっちの思いのままだ。向こうが何をやろうとしているか分かったら、ガツンと一発くらわしてやれ。パッと […]
日本への問題提起
『小学校~それは小さな社会』(山崎エマ監督) 幸福度トップクラスの教育大国フィンランドで「コミュニティづくりの教科書。自分たちの教育を見直す場になった」などと海外から高い評価を得たという山崎エマ監督のドキュメンタリー映 […]
インナーチャイルドとの対話
『きみの話を聞かせてくれよ』(村上雅郁著) 子どもの頃は気持ちを表現する力に欠ける。多少力がついた頃にはその気持ちを忘れている。感性は鈍り、関心は薄れる。結局、その頃の感情は言語化されないまま置き去りにされる。時々、子 […]
きょうのジョー
『ちばてつやとジョーの闘いと青春の1954日』(ちばてつや、豊福きこう著) よく行く図書館に置いてあった無料の本のカタログ「先輩の本棚」で大手書店の編集者が紹介していた。「仕事にやる気が出ないとき、これを読んで奮い立た […]
老いは難しい
『老いを読む 老いを書く』(酒井順子著) 目下の記者の最大の関心事は「定年」。転機に備えヒントを得ようと、やみくもに本を読み漁ってきたが、「老い」に関する名著をリスト化し、的確な解説もしてくれるガイド的な本が出版された […]
身近なストレッチゾーン
『バリ山行』(松永K三蔵著) 「そこに山があるからだ」―。エベレストで命を落としたイギリスの登山家ジョージ・マロリーが山に登る理由を聞かれて答えた言葉だ。分かったような、けむに巻かれたような。いや、全く分からない。 […]