『狂う人「死の棘」の妻・島尾ミホ』(梯久美子著) 夫の情事が記された日記を見て狂乱する妻。その修羅を描いた島尾敏雄著『死の棘』。膨大な未公開資料を読み解き、直接・間接の取材を重ねた結晶が、梯久美子さん著『狂う人「死の棘 […]
musibosi
テツの眼力
『サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する』(梯久美子著) 本を1冊読むと、その中に出てくる本や参考文献を芋づる式に読みたくなる。人に紹介されることもある。すると、なかなか新しい分野の本を手に取れなくなる。 ずっと読み […]
ギフテッドを育てる
『学校の枠をはずした 東京大学「異才発掘プロジェクト」の実験、凸凹な子どもたちへの50のミッション』(東京大学先端科学技術研究センター 中邑研究室編、どく社、2021年) 記者も参加してみたい、というのが率直な感想だ。 […]
チームウルトラ
心が震える光景を目の当たりにした。 つるべ落としの秋の日。大気が冷たくなり始めた鎌倉市の古刹、浄智寺の境内で不登校など学校に馴染めない子どもたちと、彼らを支援する大人たちが音楽に合わせ輪になって踊っていた。ご住職も木 […]
20世紀のメタバース
『パプリカ』筒井康隆著 筒井康隆著『パプリカ』(新潮文庫、1993年)を読んだ。長男が「アニメ(2006年)は面白かったよ」と教えてくれた。映像化された作品を見る前に必ず原作を読むようにしている。 中学生の頃、星新一 […]
怪獣・オン・ザ・ロード@東所沢
口から火を吐き、背中からはビリビリ光線。ワニに似た怪獣が足元にいた。先日、埼玉県所沢市東所沢の知人宅に2泊した。2日目の朝、散歩をしようと家の前の路上に出ると、ほほえましい怪獣の絵がチョークで描かれていた。ほかにも、道 […]
月の引力
8日午後7時過ぎ、帰宅途中の電車の中でスマホが鳴った。珍しく長女からの電話だった。「あっ、電車の中だった?ごめん。外見られる?月食、すごいよ」。月食については数日前に新聞記事で読んだが、すっかり忘れていた。たまたま、ド […]
ジョギングの楽しみ
『空の名前』高橋健司著 先週末の横浜マラソン以来、1週間ぶりのジョギング。レースまでは完走するための体づくりが最大の課題だが、レースが終わった今は解放感いっぱいのファンラン。 ジョギングの際の楽しみの一つが空を見上げ […]
虫捕る学校
『虫捕る子だけが生き残る 「脳化社会」の子どもたちに未来はあるか』(養老孟司、池田清彦、奥本大三郎著) 解剖学者の養老孟司さん、生物学者の池田清彦さん、仏文学者の奥本大三郎さんという虫好きの大家による鼎談『虫捕る子だけ […]
高速道路の走り方
秋の晴天。コロナウイルス感染症対策の規制緩和で3年ぶりのフルマラソン。地元の横浜マラソンは初めて。完走した。手元の時計では4時間49分。3年前までは、つくばマラソンで4時間半切りが続いていたのでワーストタイム。でも、「 […]