musibosi

本のこと

老いての魅力

『老いの上機嫌 90代!笑う門には福来る』(樋口恵子著)  樋口恵子さんの『老いの上機嫌 90代!笑う門には福来る』(2024年1月)を読んだ。少し前に『老いの地平線 91歳自信をもってボケてます』(2023年8月)も。 […]

日々のこと

お酒の実験

 去る4月27日、家族で伊東に1泊の温泉旅行をした際、お酒を飲んだ。心身不調のため2022年10月30日を最後に断酒していたので約1年半ぶりである。今年1月にストレス源だった職場から異動し、心身とも大分回復したとはいえ、 […]

本のこと

設定の卓抜さ

『大名倒産』(浅田次郎著)  この人の作品の面白さは、卓抜な設定に由来する。企業の計画倒産を幕末に持っていった浅田次郎さんの『大名倒産』(文芸春秋、2019年12月)である。泰平の世で積もりに積もった借金が25万両、年の […]

本のこと

推しの描き方

『真田の具足師』(武川佑著)  戦国武将と言えば、小さい頃から真田幸村が好きだ。猿飛佐助や霧隠才蔵ら忍者を使うスパイマスターであり、滅びの美学に殉じた知将。「真田」とある本は、つい手に取ってしまう。武川佑さん著『真田の具 […]

学校教育

常識のアップデート

『星を編む』(凪良ゆう著)  記者の住む横浜市には地区センターという、かつての公民館のような施設があり、小さな図書室を備えている。人気の新刊本がぽろっと書棚においてあったりする。凪良ゆうさんの『星を編む』(2023年11 […]

学校教育

価値観を問い直す

『やりすぎ教育 商品化する子どもたち』(武田信子著)  取材をしていると、その業界の価値観に慣れ、同化し、どんどん近視眼的になっていく。木を見て森を見ていないことがある。教育も同じだ。それはそれで大切なのだが、視野を広げ […]

学校教育

小学英語の効用

 2011年の今頃、4月から小学5、6年生に外国語活動(英語)が必修化されるのを前に現場の準備状況や課題などを取材した。早期教育、英語教育の免許を持たない小学校教員の指導、小中連携…。さまざまな問題点を指摘されながらの導 […]

本のこと

希望の物語

『続窓ぎわのトットちゃん』(黒柳徹子著)  40年以上前に『窓ぎわのトットちゃん』を読んだときは、トモエ学園の個性を重視する自由な教育内容が印象に残った。公開中の同名アニメ映画を観に行った。  書籍は、いわさきちひろさん […]

本のこと

異空間生む化学反応

『その世とこの世』(谷川俊太郎・ブレイディみかこ著)  詩人が「この世とあの世のあわいに/その世はある」と描けば、「地べたのライター」が「脳をアップロードしてデータとして生きるトランスヒューマン」というもう一つの「その世 […]

学校教育

教育という呪縛

『母という呪縛 娘という牢獄』(齊藤彩著)  子として、または親として、多くの人が聞き、口にしてきた。子を思い、良かれと思って。「勉強しなさい」。それが行き過ぎると、「教育虐待」になる。虐待かどうかの線引きは無い。齊藤彩 […]