新しい部署に異動になり、間もなく1カ月。適応障害、気分変調症になった原因は取り除かれ新しい生活が始まった。原因がなくなり希望の部署に移ったのだから、すぐ治ると思っていた。だが、現実はそんなに簡単ではなかった。 書くべ […]
musibosi
「体験てぇもんが生きてくる」
『今日も寄席に行きたくなって』(南沢奈央著) 女優で南亭市にゃおの高座名を持つ南沢奈央さんの『今日も寄席に行きたくなって』(2023年10月、新潮社)を読んだ。いつまでも落語初心者のままの記者にとって、落語の魅力を再確 […]
「チェンジ」の爽快
『わたしに会いたい』(西加奈子著) 今年最初の1冊は、主に女性の身体や性にまつわる短編集『わたしに会いたい』(2023年11月、集英社)。コロナ渦にあって著者である西加奈子さん自身の乳がん発覚と治療を綴ったノンフィクシ […]
ユニバーサル教育
継続して取材している施策がある。その施策が新たな局面を迎えつつある。鎌倉市の不登校児童生徒支援策「ウルトラプログラム」だ。 ウルトラは、子どもたちそれぞれが得意なインプットやアウトプットの方法、関心領域、思考のスタイ […]
謹賀新年
明けましておめでとうございます。 2022年3月、心身の不調に見舞われた。動悸、過呼吸、不眠、食欲不振、体温調整機能の低下、肩こりなど自律神経にかかわるあらゆる分野で異常をきたした。精神科の医師からは「因果関係は明確 […]
木漏れ日と雲
映画『PERFECT DAYS』(監督=ヴィム・ヴェンダース) ヴィム・ヴェンダース監督、役所広司さん主演の映画『PERFECT DAYS』を観た。スカイツリーを見上げる下町のアパートで一人暮らしをする公衆トイレ清掃員 […]
自死のリアリティ
『蜩ノ記』(葉室麟著) ここかしこに散りばめられた地雷、がんじがらめの人間関係。遍在する切腹の機会。幾つ命があっても足りない。武士は大変だ。それが、葉室麟さん著『蜩ノ記』(2011年10月、祥伝社)を読み始めての感想だ […]
浄化の受け皿
『リスペクト』(ブレイディみかこ著) ブレイディみかこさんの『リスペクト』(筑摩書房、2023年8月)を読んだ。ロンドン五輪後の2014年、同市が行ったソーシャル・クレンジング(地域社会の浄化)で住居を失ったシングルマ […]
死の風景
『夜明けを待つ』(佐々涼子著) 黒々とした厚い雲の隙間からわずかにのぞく太陽が空に光のグラデーションをつくる。夜明けを待つ―。自分の死と向き合うとはそんな気持ちなのだろうか。表紙の写真のような心象風景が広がるのだろうか […]
男って…
『ファーストラヴ』(島本理生著) 父親を殺害した女子大生と、その動機や真相に迫ろうとする臨床心理士。本の紹介文を読めば、性的虐待がテーマの心理ミステリーだろう想像がつく。が、読者の想像を超えないと小説として成立しない。 […]








