『はるか、ブレーメン』(重松清著) 3歳年上の重松清さん。ずっと読み続け、人生を学んできた。子育て世代の家族や学校を舞台にした物語が多い。最近は作者自身が年齢を重ねたせいか、人生の終わりを考える作品が増えてきた。『はる […]
musibosi
文体と形態
『おくることば』(重松清著) 独自の文体に毎回心地よく浸る。励まされ、勇気をもらい、さわやかな涙を流す。この気持ちを伝えるには、こんな書き方をすればいいのかと教えてもらったこと多数。「夜明け前に目が覚めたときは、たいが […]
京都観光は早朝に
夏休み。台風7号が迫る中、京都に2泊3日の家族旅行に出掛けた。中日に待機と帰りに新幹線の遅延に見舞われたものの、それも良い思い出。初日は、二条城、金閣寺、竜安寺、日本文化を紹介するギオンコーナー…、最終日に清水寺、伏見 […]
文学のダイバーシティ
『金閣寺』(三島由紀夫著) 中高校生のとき以来の再読だ。三島由紀夫著『金閣寺』(新潮文庫、1960年9月)。父のものを譲り受け、それを長男に渡した。全体が茶色くすすけている。裏表紙には価格「160円」とある(現在は82 […]
母さん、僕のあの帽子…
『老いる意味 うつ、勇気、夢』(森村誠一著) 第2次世界大戦中に関東軍731部隊が満州で行ったとされる生物兵器研究や人体実験を告発した森村誠一さんの『悪魔の飽食』を読んだのは高校生の頃だったと思う。強い印象を受けた。こ […]
学校に何を求めるか
『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎著) 映像よりも先に原作を読むことにしている。宮﨑駿監督の同名映画を見るために慌てて読んだ。吉野源三郎さんの『君たちはどう生きるか』(岩波文庫、1937年)だ。結果、映画はほとんど本 […]
映画は楽しむもの
映画『君たちはどう生きるか』(宮﨑駿監督) 「確かに子どもには難しいわ」。上映後に後ろを歩く夫婦がこう話していた。ネット評を見ての感想だろう。我が家では記者以外全員が初日に見に行き、侃々諤々の議論の末「混沌」(長女)と […]
男性モデルの不在
『どっこい生きてる90歳 老~い、どん!2』(樋口恵子著) 樋口恵子さんの『老~い、どん!』の続編、『どっこい生きてる90歳』(婦人之友社、2022年4月)を読んだ。前著から2歳お年を召した89歳での執筆。2歳分の確実 […]
背景を知る
『アノニム』(原田マハ著) 原田マハさんのアート小説『アノニム』(角川文庫、2017年6月)。絵付きの登場人物紹介にラノベみたいと敬遠していたが、ちょうど読む本がなくなったときに、図書館で視界に入った。読み始めるとラノ […]
現代人への警鐘
『「発達障害」と間違われる子どもたち』(成田奈緒子著) 13年で約10倍に急増!増えたのは本当に「発達障害」なのか―。小児科医であり親子支援などに取り組んできた成田奈緒子さん著『「発達障害」と間違われる子どもたち』(青 […]