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本のこと

背景を知る

『アノニム』(原田マハ著)  原田マハさんのアート小説『アノニム』(角川文庫、2017年6月)。絵付きの登場人物紹介にラノベみたいと敬遠していたが、ちょうど読む本がなくなったときに、図書館で視界に入った。読み始めるとラノ […]

学校教育

現代人への警鐘

『「発達障害」と間違われる子どもたち』(成田奈緒子著)  13年で約10倍に急増!増えたのは本当に「発達障害」なのか―。小児科医であり親子支援などに取り組んできた成田奈緒子さん著『「発達障害」と間違われる子どもたち』(青 […]

本のこと

高齢者になるとは

『老~い、どん! 70~90代あなたにも「ヨタヘロ期」がやってくる』(樋口恵子著)  記者の、そして人生の大先輩である樋口恵子さんの『老~い、どん! 70~90代あなたにも「ヨタヘロ期」がやってくる』(婦人之友社 201 […]

日々のこと

1周年

 このブログを始めてから1年が経っていた。1年続いた。数えてみると、昨年7月3日の初投稿から1年で65本(昨日までだと68本)書いている。うち中心となっている「本のこと」以外は22本(同23本)だった。出来の良し悪しはあ […]

本のこと

読書体験

『街とその不確かな壁』(村上春樹著)  村上春樹さん話題の新刊『街とその不確かな壁』(新潮社、2023年4月)は、まさに「読書体験」だった。「村上春樹の秘密の場所」を登場人物たちと巡る、夢見るような時間だ。『世界の終わり […]

学校教育

持続可能な教育

 「子どもたちに自然体験を」と、校庭を里山に変えてしまった校長先生がいる。特別支援教育にも力を入れ、全国のモデルとなるインクルーシブな学校にした。学校は校長1人で大きく変わる。その好例だった。ただ、その後も持続させるのは […]

日々のこと

治る病気

『軽症うつ病』(笠原嘉著)  心身の不調が1年以上続いている。「精神科」の敷居を越えたのが昨年11月。「適応障害」と診断された。その際、この病名は6カ月しか使えないのだと言われた。半年後の今年5月、主治医に改めて聞いた。 […]

本のこと

教授のバイオグラフィーワーク

『音楽は自由にする』(坂本龍一著)  3月に71歳の若さで他界した坂本龍一さんの個人史『音楽は自由にする』(新潮社、2009年2月)をもとにバイオグラフィーワークの手法を使い“教授”を振り返りたい。バイオグラフィーワーク […]

本のこと

新たな才能

『休館日の彼女たち』(八木詠美著)  面白かった。医学部のアルバイトで死体と対話する大江健三郎さんの初期短編『死者の奢り』を思い出し、最初から惹きこまれた。安部公房さん作品のようなシュールで奇想天外な展開が作品を駆動する […]

本のこと

サラリーマンの家族

『毎日が日曜日』(城山三郎著)  舞台はワークライフバランスなどお構いなしの昭和の総合商社。作品全体の古さは否めないが、左遷、定年という節目は現代も通底するテーマだ。「企業戦士」を主人公に据え、サラリーマンにとって幸福な […]