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本のこと

五感に迫る

『敗者たちの季節』(あさのあつこ著)  本はほとんど図書館で借りている。予約した本は順番待ちだ。返却のついでに書棚を眺める。気になった1冊を手に取る。至福である。目についたのは、あさのあつこさん著『敗者たちの季節』(角川 […]

学校教育

場の力

 記者に霊感はない。が、これほど「場の力」を意識させられたことはない。  毎年この時期になると取材・執筆しているテーマがある。鎌倉市の不登校児童・生徒支援策「ULTLA(ウルトラ)プログラム」だ。子どもたちそれぞれが得意 […]

本のこと

違和感と報道の行方

『ある行旅死亡人の物語』(武田惇志・伊藤亜衣著)  若い同業者が書いたルポルタージュ。『ある行旅死亡人の物語』(武田惇志・伊藤亜衣著、2022年11月、毎日新聞出版)を読んだ。新聞広告で何度も目にしていた本を手に取った。 […]

本のこと

取材と観察

『カモナマイハウス』(重松清著)  定年間近、介護、横浜南部にある実家の空き家化、夢を追う長男の将来…。少しずつずれながら、テーマや設定が似ているのだ。記者のマイハウスと。重松清さん著『カモナマイハウス』(中央公論新社、 […]

本のこと

余白で遊ぶ

『怖い俳句』(倉阪鬼一郎著)  同じ文章でも、普段自分の書いている報道記事とこんなに違う世界があるのか、と倉阪鬼一郎さんの『怖い俳句』(幻冬舎新書、2012年7月)を読んで驚いた。記事もコンパクトさは大事なポイントだが一 […]

本のこと

神の教えは…

『証し 日本のキリスト者』(最相葉月著)  最相葉月さんは、次回作を常に期待してしまうノンフィクション作家である。寡作でもある。力作の絶対音感、星新一、セラピストときて、次は何をテーマに選ぶのだろうと思っていたら、『証し […]

日々のこと

律義な花

 今日は十五夜、中秋の名月は見られただろうか。記者の住む横浜の夜は雨のち曇り。夜半に雲間からのぞく青白い月を眺めた。  やっと秋を感じるようになってきたものの、日中の体感は晩夏。短パンTシャツで過ごしている。月餅や焼き芋 […]

学校教育

暑さは夏を奪った

 「暑さは子どもたちから夏を奪いました」。こう残念がるのは、横浜市南部にある市立六浦小学校の尾上伸一校長だ。史上最も暑かった今夏。熱中症警戒アラートが頻繁に発令され、夏休み期間中の学校に設置されている「放課後キッズクラブ […]

本のこと

時代小説という形式

『木挽町のあだ討ち』(永井紗耶子著)  永井紗耶子さん著『木挽町のあだ討ち』(新潮社、2023年1月)を読んだ。木挽町は現在の歌舞伎座がある東銀座あたり。記者が毎日のようにとおっている場所だった。歴史的な場にいるようでわ […]

本のこと

『ぼんぼん彩句』(宮部みゆき著)  手練れの作家はたくさんいる。この人もその一人だ。記者が本を手に取ったのは随分と久しぶりである。「定年後に」と最近興味を持っている俳句に関するものだったので読んでみた。想像していた内容と […]